2018年12月23日

垂木



垂木(たるき)とは
小屋組構造材で軒桁-母屋-棟木の上に等間隔に渡される材で
その上に野地板を貼り屋根下地となります。
等間隔に連続して配置される姿はとても美しいです。
設計工房 悠では軒先の垂木と野地板は
化粧材として見せることがほとんどです。

室内の開口部から垂木の先端の見え方に依って
軒の出寸法や外観のプロポーションを決定しています。

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2014年11月28日

和紙



『和紙 日本の手漉(てすき)和紙技術』
が無形文化遺産に登録されるそうです。

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住宅で使われる和紙と言えば、『障子』紙
昔の家にはたくさんの障子が有りました。
最近の家は和室を作らないこともあり、障子の使用が減っています。
設計工房 悠では比較的『和紙=障子』を使います。
障子は和室に限らす、カーテンの代わりとして板貼りの空間にも良く似合います。

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宮沢邸 (10).JPG     
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障子紙は光の透過率が40%から50%といわれています。
ガラスのような透明なものと、壁などの遮断物の中間にあり、
日当りのあたたかい感じを残しつつ、
直射日光を適度に遮ります。また、断熱効果も有ります。
障子に差し込んだ光は、各方向に拡散してどの方向から見ても均一に美しく明るく見え、
室内全体を同じ明るさで、やさしくつつみこみます。

和紙という手仕事が継承されにくくなった今、今回の登録をきっかけに、
日本の伝統的な和紙文化、手仕事が見直され、
住宅にも和紙がもっと使われるようになればうれしいものです。
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